ヒルドイド美容処方問題 今はどうなった? その後現場では

スキンケア
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美容好きな人は、2017年頃一部界隈で騒がれていた、医療用の保湿剤であるヒルドイドが美容目的で需要が増えていた問題を覚えていますでしょうか?

私は現役の薬剤師なのですが、その問題について久々に考えてみました。

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ヒルドイドとは

ヒルドイドというのは、医療用の保湿剤です。

アトピーなどの疾患があり病的に皮膚の乾燥症状がある人や、火傷や傷跡の保湿、薬の副作用で皮膚が乾燥してしまう人などにも処方されています。

赤ちゃん〜高齢者まで幅広く処方される保湿剤です。

医療用のお薬なので、処方してもらわないと手に入らないお薬です。

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2017年頃、ヒルドイドを美容的に求める人が増えていた

2017年頃、ヒルドイドの処方数が急増した時期がありました。

女性誌やSNSなどでヒルドイドが取り上げられ、美容目的でヒルドイドを求める人が急増したようです。

この問題が起こるまで、保険診療の皮膚科にかかるときに、美容目的で薬をもらってはいけないと知らなかった人も多かったのだと思います。

医療と美容の線引きは難しいですが、病院を受診するにあったっては、保険診療が適応されるのが医療で、自由診療になるのが美容かと認識しています。

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何がいけないの?

保険診療はみんなから税金や保険料を集めて行われています。

自己負担10割ではなく、それぞれの負担割合によって、1〜3割、または公費で負担なしで診てもらえるのは、保険という仕組みがあるからです。

美容目的のものを保険で扱ってしまうと、ただでさえ少子高齢化で大変な国の医療財政に影響が…。

実際にヒルドイドの処方制限が検討されたこともあり、本当に必要な人たちが処方してもらいにくくなってしまう可能性がありました。

また、皮膚疾患がないのに必要のない薬を使うのは、肌にどうなのかという問題もあります。

ヒルドイドは多くの人に使いやすい薬ではありますが、薬である以上副作用のリスクは避けられません。

現在の状況は

私は調剤薬局で働いているのですが、今はヒルドイドやそのジェネリックのヘパリン類似物質含有の外用剤も、処方量が安定したなと感じています。

今は、必要な量を必要な人にだけ処方されている様子ですね。

なんとか、処方制限にならなくて良かったなと思います。

ヒルドイドの代わりになるもの?

この問題があってから、市販薬や医薬部外品でヘパリン類似物質含有のものがたくさん発売されました。

市販薬と医薬部外品どっちをつかったら良いの?と思うかもしれません。

日常的なスキンケアや、軽い乾燥、肌荒れの予防には医薬部外品で十分です。

市販薬は、乾燥症状が強い時一時的に利用するに留めましょう。

(市販薬も薬なので、長期で日常的に使うのではなく、必要なときだけ使うほうが良いと思います。)

スキンケアとしての使い心地(テクスチャー)も、医薬部外品のほうが使いやすいものが多く感じます。

(薬のほうがべっとりしっとりしている感じで、肌荒れ時はありがたいが、日常使いする使用感としては良くないものが多い気がします。)

カルテHDシリーズ

ヒルドイドの処方が落ち着いた一因に、医薬部外品のカルテHDシリーズの発売も影響があるんじゃないかと思っています。

(※医療用との区別のため、発売時はカルテヒルドイドだったが、途中からカルテHDに商品名変更したそうです。)

ヘパリン類似物質も各社ありますが、処方薬のヒルドイドと同じヘパリン類似物質を使用しているのがカルテHDシリーズです。

カルテHDシリーズは医薬部外品なので、日常的なスキンケアに使えます。

医薬品のマルホと化粧品のKOSEが組んで作っているので、効果も使い心地も素晴らしいです。

疾患ってほどではないけど、乾燥やちょっとした肌荒れは気になる。

そんな人たちにも低刺激で使いやすいと思います。

ドラッグストアで置いているお店も多いので、おすすめもしやすいですね。

私も使用感が好きなのでカルテHDシリーズも使っています(^ ^)

まとめ

ヒルドイドは、疾患などで必要な人だけが保険で処方してもらおう!

美容・スキンケアが目的なら、カルテHDシリーズおすすめ

《セット販売》 コーセー カルテHD モイスチュア ローション 高保湿化粧水 (150mL)×2個セット 【医薬部外品】

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